これだけ考えろ!
考えが変われば緊張をしなくなる!
本番でこれができれば緊張なんてしている暇が無くなる。
「緊張さえしなければ・・・くそ!」そんな悔しい思いはもうしなくなる。
その方法を教えます。
みんなが楽しいショーをすれば見た人は「大道芸って楽しいんだ!」とおもい、違う人であったとしても「また見よう!」と思ってくれるはずです。
そうやって大道芸が好きな人が増えれば我々芸人はもっと活動しやすい環境が作っていけると信じて普段身近にいる人にしか教えていなかったことを記事にしました。
僕はサーカスショーや大道芸をやってるものなのでパフォーマー目線でお話ししますが、一般の人にも応用可能なので、このブログにたどり着いた人は「何とか緊張を取り除きたい。」と思っている人だと思うので、参考になると思います。
またショーのスタイルによって、例や内容が自分のスタイルに当てはまらない人は「自分のスタイルだったらこういうことかな?」と、言葉を置き換えて考えてみてください。
きっと答えは見つかるはずです。
このブログは若手芸人に向けて書いているので、緊張しないですむレベルの人は読まないでね(/ω\)~
恥ずかしいから(〃▽〃)ポッ
先日ヘブンアーティスト(大道芸の東京都のライセンス)の審査会に友達や後輩が出るので見に行きました。
懐かしいですね!僕も7回受けました。もちろん不合格だった時もあります。
3回落ちて4回合格(現在は3つ失効して1つしかライセンス持っていませんが)
あそこには魔物がいる。緊張して当たり前!僕もずっとそう考えていました。
初めて試験受けた時なんか緊張して何をやったのか全く覚えていません(笑)
そりゃぁ落ちるわ!
案の定後輩たちも緊張で間はおかしくなるわ、ミスは増えるわ・・・(;^_^A
のびのびショーをやっていた人なんてほんの一握りでした。
「いつも通りやれていれば・・・」
終わってから思うことはいつもこれ!
見ている方としてはその姿が滑稽で面白いんですけどね(*´艸`*)
ん?面白い?ならそれってコメディーになるんじゃない?と思って作ったキャラが2017年の大須超人際のプレビューでやったキャラが「緊張した人」を演じたものでした。
それだけじゃちょっと物足りないかな?と思って、「人前に立つのが苦手な人」という設定を加えましたけどね!
ほとんど「もじもじしたオタクが人前に立っちゃった!」みたいなキャラになっちゃいましたが、やってて面白かった♪
まぁ見た人は少ないと思いますけどね。
あ!この「緊張した人を演じる」も緊張を取る一つの方法ではあります。
前置きが長くなりましたが、本題に入りますか!
巷で聞く緊張を取る方法
まずよく聞く緊張を取る方法ってどんなのがありますか?
いいから早く教えてよ!と思うかもしれませんが、
根本を理解していないとやり方だけわかっても緊張を取ることはできません。
だから、緊張って何なのかをちゃんと理解する必要があります。
例1
手のひらに人の字を書いて飲み込む
全く効きません!
これも根本を理解していないとやっても意味がないことです。
これは自己暗示。これさえやっておけば大丈夫と、真剣に信じることができれば自己暗示をかけて、緊張は取れるはずです。
僕自身がそんなわけないだろう!と思っているので、僕には効くわけがありません。
例2
大きく深呼吸して心を落ち着かせる。
一瞬しか効きません!
一瞬は落ち着くかもしれませんが、すぐに緊張に飲み込まれちゃいます。
一度緊張がほぐれて、もう大丈夫だ!と自己暗示がかけられる人には効くかもせれないです。
例3
練習不足!しっかり何度も練習すればそれが裏付けとなって緊張しなくて済む!
大変です!
これは確かに間違ってはいないのですが、技術練習だけやっていても効果がありません。通し練習を、しかも本番をやっているつもりで何百回何千回と繰り返すことができればあるいは緊張しないで済むかもしれないです。
「あれだけ練習したんだから大丈夫!」自身の後押しをしてくれます。
僕が教わった時は、「練習は本番のつもりで、本番は練習のつもりで」と言われてやってきましたが、とにかく大変です。
ちなみに年間500回くらいショーをして、数年間行った芸でも緊張したことがあるので根本的な改善になるとは思ってないです。
例4
とにかく場数!そのうち緊張しないようになるよ!
てことは、今はあきらめろってこと?
それって・・・教えられないってこと・・・ですよね・・・?
例5
早い段階で失敗すること。
「なんのこっちゃ!」と思っていると思うので、これは先に解説します。
これは最初に超難しいことに挑戦して、成功すればその勢いで最後までやれるし、失敗したらもう諦められる。(開き直れるから緊張とは無縁になる)という考え方です。
技でもよいし、長台詞でも舌を噛みそうな口上でも何でもよいが、10回やって9回失敗するようなことが良い!というものです。
おそい!それにショー構成が難しくなる。
先に大技が入るってことは、少なくても最後にはもっと盛り上がれることをしないといけないということだよね(-_-;)
相当演出にこだわった作品にしないと、もう一度最後に博打まがいのことをやらないといけなくなります。
それと、緊張を解いてからその大技に挑んだほうが成功率も上がりますよね(;^_^A
例6
僕が過去実践してきた中で一番効果があったのが、緊張を飲み込むというやり方です。
だけど、欠点が・・・
緊張をぐっと飲みこんで体を覆っている緊張を無理やり押さえつけて、小さくしていって体の奥底(丹田当たり)に閉じ込めてしまうやり方。
うーん文章で書くの難しい(;▽;)
この表現にたどり着くまでに20分位パソコンとにらめっこしていたのですが、うまく伝わったかな?
これの欠点は二つ
身体が固くなってしまって、表現がこわばってしまうのと動きが若干鈍くなってしまうこと。
もう一つは無理やり抑えてしまっているためか、抑えきれなくなって緊張が出てきてしまうことがあります。
そうなると・・・
「ああ!おわった!!」という感じになります。
例7
これは大好きな先輩に言われたことですが、緊張している自分を隠さずに受け入れなさい。
そうしないと緊張から解放されることはないから。
受け入れたよ!でもそれからどうするの?
まあ最もちゃんと受け入れられるようになるまで2年くらいかかりましたけどね(笑)
演劇的な考え方で、ちゃんと指導を受けないと先に進まなかったです。
まぁちゃんと教わっていない僕が悪いのですけどね!
例8
いい加減にやる・適当にやる
「いい加減がよい加減なんだよ」「ふざけてる位でちょうどいい」
正解です!だけど・・・
これができる人はほとんど緊張しません。だけどできない人にはものすごくハードルが高い。
これは緊張に限らずパフォーマーとしては必要なことです。
最初からできてる人はいますが、できない人は何年かかってでもできるようになろうと考え続けてください。
ちなみに僕はできなかった人です(;^_^A
他にも方法は沢山あります。全部書くとものすごい量になってしまうので今回はこの辺でやめておきますけど・・・
「いまでもじゅうぶんながすぎるんだって!」∑ヽ(`□´о)!!
どれも正しくやればおそらくは緊張しないで済むと思うので、ここまででピンと来た人はここから先読まなくても大丈夫です。
ちなみに僕はダメでした。(´;ω;`)ウゥゥ
しばらく通用したものもあったのですけどね(;^ω^)
そもそもなぜ緊張って起こるの?
この理由はいたって簡単です。
それはあなたが自分のことしか考えていないから!!
きびし~!と思うかもしれませんが、そういうことではないです(笑)
きっとあなたは『絶対に合格してやろう!』とか、『失敗できないぞ!』とか、『緊張したらどうしよう?』など考えていませんか?
僕の場合は、『伝説作ってやろう!』という変な意気込みが原因だったことが多いですね(笑)
そもそも緊張やプレッシャーというのは、自分が勝手に作ってしまって勝手に追い込んでいるだけなんですよね。
逆の言い方をすると、「失敗したらどうしよう?」「盛り上がらなかったらどうしよう?」「うまくいかなかったらどうしよう?」など、先の見えない不安が悪い未来を想像させてしまっている弱気な部分が原因なのです。
「じゃ、強気になればいいんだ!」
それも一つの緊張を取る方法ではあります。(できる人は)
でもよく考えてください。これって、見ている人のこと考えてないですよね?
緊張をするってことは見ている人のことを考えないで、自分のことを考えてしまった結果生まれるんです。
我々パフォーマーは見ている人を楽しませるためにショーをします。
考え方が根本的に間違えてしまってるんです。
ではどうすればよいのか?
簡単な話です。
本番中見ている人を楽しませることに全力投球すればよいのです。
普段の皆さんならやってるはずです。
通り過ぎる人を何とか止めようとしたり、拍手をしてもらえるようにしたり、笑ってもらえるようにしたりしているはずです。
そこに必死になってください。
自分のことなんか考えている場合ではないです。
緊張するってことは、自分のことを考える余裕があるってことです。
お客さんのことを全力で考えているなら、緊張している余裕なんてないはずです。
もし・・・(ここからはテクニック)
それでも会場にのまれそうだったら、お客さんをよく見てください。
たった一人でいいです。喜んでいる人はいませんか?ワクワクしている人はいませんか?拍手をたくさんしてくれている人はいませんか?
一人でもいてくれたらその人を楽しませることに全力投球してください。
一人もいなかったら、今いるお客さんの中で一番友好的な目をしている人を探してください。
そしてその人に向かってショーをしてください。
つまらないな!たいくつだな!見ている方もつらいな!という感情は伝染します。
もしあなたがすべてのお客さんを無視して自分のことばかり考えていたら会場全体がそんな空気になるでしょう?
しかし、楽しい!おもしろい!すごい!などの感情も伝染するのです。
一人に全力投球すればその思いは伝わり、その気持ちが伝染して二人になればその二人のためにショーを行ってください。
それが4人となり、8人となりだんだん自分が望む空間に変わっていくはずです。
審査員もお客さんです。楽しませることができなければ合格するわけがありません。
一人でも多くの人を楽しませる事に全力をそそぐ。これが緊張なんてしている暇がない。
結果緊張をしなくなる方法です。
ちなみに本番始まる前までは、僕も不安になったり、緊張したりします。
でも、この考え方を発見してからは本番で緊張することが無くなりました。
この考え方が癖づくまで頑張ってください。
一人でも多くの大道芸ファンを増やすためにお互い頑張っていきましょう!
※スポーツ選手など、自分と戦う人はまた違った考え方になりますが、ここでいうお客さんの部分を違う言葉に置き換えれば緊張をほぐすことはできると思います。
全ジャンルをここで説明するのは無理です(;^_^A
個別に聞いてもらえれば対応できます。
GEN(ジェン)